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民話の故郷を訪ねて|岩手県遠野

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岩手県遠野は民話の故郷としてして知られています。
かつてこの地出身の佐々木喜善が語った現地に伝わる話を柳田國男がまとめて『遠野物語』が出版されました。この本は日本の民俗学の原点とされ、カッパやザシキワラシなどが登場することでも知られています。

JR遠野駅

新花巻駅から快速列車で40分ほどで遠野駅に到着します。

実際に佐々木喜善が暮らしていた山口集落は、遠野駅から10kmほど離れていますので、物語の場所を訪れたい人はここまで足を伸ばす必要があります。

おすすめはレンタルサイクルです。冬場は利用できませんが、11月までは遠野駅前で自転車を借りることができます。17時まで利用可能で、この日は7時間ほど電動自転車を借りて1500円でした(2021年11月現在)。ロッカーもあるので荷物を預けて身軽に移動できます。

遠野地方の民俗文化を紹介する伝承園

5kmほど先にある伝承園という”曲がり屋”を移築してオシラサマをお祭りしてある場所に立ち寄りました。

伝承園

昔は各家庭でオシラサマをお祀りしていましたが、今は難しくなってきているのでこちらに奉納されることも多いようです。

訪れる人の願掛けにオシラサマに布を着せることもでき、今の時代なりの新しいお祀りの形式でした。多くのオシラサマが集まる部屋は独特の雰囲気で身が引き締まる思いでした。

遠野物語の舞台山口集落へ

そしてさらに5kmほど進むとようやく山口集落に到着します。
集落自体に特に何があるわけではないのですが、実際に遠野物語に登場した場所が点在しています。

この場所が第何話の舞台になった、という案内はいくつか見ることができました。物語を読み返しながら巡ると本の中の世界が一気に現実味を帯びてくるような印象でした。

カッパ淵
遠野物語18話の舞台となっていた孫左衛門の屋敷跡

遠野物語を読まれたことのある方には楽しめる場所だと思います。観光地化されているわけではなく現地の方々の普通の暮らしがありました。


遠野物語の内容が実際にあったのかどうかはともかく、物語の舞台となった厳しい東北の自然の中に暮らした人たちの自然への向き合い方、自分たちの力でどうしようもできないことへの畏怖の念といった、今の時代に暮らす私たちがついつい忘れがちになる大切な事柄に意識を向けることができるきっかけになりました。また改めて訪れてみたいと思います。