旅に出たくなる雑学

全長5km。わずか7分足らずのミニ路線|美濃赤坂支線

全長5kmのミニ路線

東海道本線は東京と神戸を結び、途中横浜、名古屋、京都、大阪など大都市を走り抜ける日本の大動脈とも言える在来線です。

そんな東海道本線の一部に支線と呼ばれる短く枝分かれした区間がある事をご存知でしょうか?

岐阜県の大垣から美濃赤坂まで伸びる全長5km程の路線があり、ここは美濃赤坂支線と呼ばれています。途中駅は荒尾駅の一駅のみで、わずか7分足らずで終着駅に到着します。

2020年11月現在の時刻表を見てみると、ラッシュ時には30分に一往復程度の列車が走っていますが、日中は極端に少なく大垣発だと12:52の次は15:52まで列車がありません。

貨物輸送のための支線

しかしながらこの路線は、旅客輸送だけでなく貨物輸送で大変重要な役割を果たしています。
そもそも路線が作られた目的が美濃赤坂駅近くの金生山で取れる石灰石を運搬することでした。

現在でも石灰石を運ぶ貨物列車が1日に三往復走っています。

実は美濃赤坂から先にまだ少し線路が伸びていて、ここは貨物列車専用の路線として使われています。
この区間を運営しているのはJRではなく西濃鉄道という、貨物列車を専門に扱う日本で唯一の私鉄です。
私が訪れた日にも美濃赤坂駅横にある車庫の中には西濃鉄道の黒色のDD400形ディーゼルカーの姿を見かけることができました。

この西濃鉄道により運ばれてきた貨物を美濃赤坂駅でJRが受け継いでいる形になっています。

美濃赤坂駅の先には西濃鉄道の貨物線が続いています。

あいにく時間の都合で今回は到着後すぐに折り返すことになってしまいましたが、西濃鉄道の貨物列車が走っている時間帯にまた改めて訪れてみたいと思っています。

YouTubeでは美濃赤坂支線の車窓をお届けしています。(チャンネル登録お願いします!)

関連記事

  1. 子供の時から鉄道好きで良かった3つのこと
  2. 在来線の旅|越美北線
  3. 国鉄時代を今に伝える#1|非電化区間を駆け抜けるタラコ色。キハ4…
  4. 東北地方に残る民間信仰「オシラサマ」をご存知ですか?
  5. 日本神話の世界|黄泉平坂 〜あの世への入り口!?〜
  6. 神話と歴史の趣を感じる路線|JR西日本 木次線
  7. 出雲大社の巨大神殿に想いを馳せる
  8. 歴史を歩く#4|280種類も確認されている薬草の宝庫。伊吹山の歴…

おすすめ記事

北陸本線を駆け抜けた特急列車

かつて北陸本線は滋賀県米原から新潟県直江津まで結んでいましたが、北陸新幹線の開業に伴い区間内で第三…

2021年3月13日ダイヤ改正の内容とは?|JR東日本編

2021年3月13日にJR東日本のダイヤ改正が実施されます。新型車両の投入が進み、移動は快…

キハ181系特急の迫力|四国の旅を支え続けた”南風”と”しおかぜ”

キハ181系の迫力を振り返る今回はTabinovaのYouTubeチャンネルからオススメの…

各地の風習を楽しむ|雑節の半夏生に食べる蛸と鯖。その理由とは?

雑節の一つ「半夏生」半夏生(はんげしょう)をご存知でしょうか?これは夏至の11日後…

大阪から北陸、東北へ!懐かしの寝台特急『日本海』と『つるぎ』

かつて全国各地をブルートレインが走り抜けていた頃、大阪から北陸方面に向かう寝台列車がありました。…

芭蕉の健脚を支えた、脚の疲れをとるツボ「足三里」

股引の破れをつづり、笠の緒付けかへて、三里に灸すゆるより、松島の月まづ心にかかりておくのほそ道 -…

民話の故郷を訪ねて|岩手県遠野

岩手県遠野は民話の故郷としてして知られています。かつてこの地出身の佐々木喜善が語った現地に伝わる話…

重要なのは振り子の原理!?旅歩きに最適な靴とは?選び方のご紹介

旅先でしっかりと歩き回るには、目的に適した靴を選ぶことが重要です。歩きやすい運動靴であれば何でも良…

JR切符の基礎知識① 運賃と料金について

JRの切符には色々なルールがあります。これらを知っておくとお得に旅ができることも少なくありません。…

蚊遣の置物。なぜ豚なのかご存知ですか?|蚊遣り豚の歴史 

夏になると蚊に悩まされることが多くなり大変ですね。現在は蚊取り線香を始め、様々な虫除けの手段があり…

旅を快適に

  1. 烏山線の旅

旅先のからだケア

旅に出たくなる雑学

広告

PAGE TOP