乗り物で移動するときに悩みの一つに脚のむくみがあります。むくみは長時間同じ姿勢でいたりすると出てきやすい症状です。
普段体が動いている時は筋肉が縮んだり緩んだりすることで古い血液の入った静脈や、リンパ菅にポンプの様に力が加わることで、中の液体が心臓に向かって流れていく仕組みになっています。
むくみの原因
座りっぱなしや立ちっぱなしの様に、筋肉が縮んだり緩んだりする動きが少なくなると、このポンプ作用も弱くなってしまい、古い血液や体液が心臓に向かって流れて行かなくなります。これがむくみの生じるメカニズムです。
特に足は心臓から遠い場所にあり、かつ重力の影響を受けるのでどうしてもむくみやすくなります。
この場合は特にふくらはぎあたりの筋肉を動かすとむくみの解消につながりますが、加えてツボにお灸をするのも効果的です。足の浮腫(むくみ)に効くことで古くから知られている二つのツボをご紹介します。
むくみに効くツボはココ!
豊隆|足の陽明胃経
膝の皿の下と外くるぶしの中間点、脛骨(すねの骨)から指2本分外側
太衡|足の厥陰肝経
足の甲側で親指と次の指(第二指)との骨の間を撫で上げていき、骨と骨とが交わる手前(谷側)で指の止まるところ
この2箇所にお灸を据えるとむくみの解消に効果があります。
お灸には体液の流れを促す効果があります。
ツボと呼ばれるところの多くは西洋医学的に見ても血管や神経が集まるところが多く、そこをお灸で刺激することで体に変化を引き出すことができる訳です。
最近のお灸には煙の出ないタイプのものあり、ドラッグストアなどで簡単に手に入りますので、旅のお供に持ち歩くのもおすすめです。