2024年夏は青春18きっぷの発売決定の告知が遅くなったことで、ひょっとしたら無くなるのでは?と心配になったファンの方も少なくなかったかもしれません。最終的には例年通り発売され、北海道新幹線を使える新たなオプションも付き、一安心といったところです。
今回は2024年8月上旬に都内から新潟の越後湯沢を目的地として18きっぷを利用してきましたので、その際の記録です。
渋谷〜大宮|朝食を求めて大宮まで
当初は渋谷8:19発の湘南新宿ラインから旅を始める予定でした。
しかしながら早めに渋谷駅構内に入り朝食を購入しようとしたものの、コンビニが見当たりません。しかも工事中でどこに行けばコンビニがあるのか見当もつきませんでしたので、まず大宮まで行ってしまおうと思い、とっさの判断で予定より一本早い列車で移動することにしました。
これが正解で大宮駅の2階にはたくさんのお店がありますので無事に朝食を確保することができました。
18きっぷの移動ではいつも時刻表を見る癖をつけていましたので、その習慣が役に立ちました。
私は焼き鯖寿司を購入しましたが、福井産とのことで北陸新幹線敦賀延伸のおかげで購入できるようになったのかなと、思いを馳せながら車内で頂きました。
大宮〜高崎|湘南新宿ライン
渋谷から高崎まではSuicaグリーン券を購入して向かいました。
高崎には何度も行っているので、ここまでは車窓を楽しむというよりも早起きした体を休めながらその先の旅路に備える時間にしました。
高崎駅到着直前にいつも楽しみにしているのが構内側に留置してある旧型と12系客車です。SL運行時に使われる車両ですが普段は新幹線の効果の手前に止まってることが多いので、国鉄時代を偲ばせる姿が見れるのをいつも楽しみにしています。
高崎に着くと次は上越線水上行きに乗り換えです。
高崎〜水上|上越線に乗って利根川上流へ
少し先の渋川までは行ったことがありますが、明るい時間帯に在来線で水上に向かうのは初めてで、これから先の車窓に期待が膨らみます。
在来線の行き先表示に水上と記されているのを見るだけでも遠くまで来た実感が湧きます。
高崎を出て前橋を過ぎ、渋川が近づいてくるにつれて上州の山並みが車窓に迫ってきます。
その向こう側は信州になるのか、と思いを馳せながら地形を眺めていると、関東が昔から”坂東”と呼ばれる意味が理解できました。
この辺りでは川幅も狭く、とても関東で目にする広大な利根川の姿からは想像もつきません。ラフティングを楽しんでいる方々の姿も見えました。
終点の水上駅近くではさらに川幅も狭くなり、同時にかなりの勢いで流れていたのが印象的でした。
列車が水上に到着すると乗客のほとんどが次の長岡行きへの乗り継ぎということで、駆け足で跨線橋を渡る人も多く、座れないかと思いましたが無事に席を確保することができ、ここから一路最終目的地の越後湯沢を目指します。
水上〜越後湯沢|モグラ駅で有名な土合駅
高崎から水上までは1時間ちょっとの旅路ですが、上州の山や田園風景が続いたと思ったら13.5kmの長さを誇る新清水トンネルに入ります。
ここにはモグラ駅として有名な土合駅がありますが、この日は夏休み中の土曜日ということもありかなり多くの人が乗降していました。
長いトンネルを抜けると既に新潟県です。山間の車窓に目をやると隣接する利根川の美しい姿が目を惹きます。
水上から越後湯沢は34分。定刻の12:13に無事目的地の越後湯沢駅に到着しました。渋谷から4時間ほどの旅路でした。
18きっぷの旅としては少し短い移動時間ですが、越後湯沢駅の”ぽんしゅ館”で米どころ新潟県ならではの豊富なラインナップの日本酒やおにぎりを美味しく頂くことができました。
帰路|高崎で小休止
新潟の食と酒を楽しんだ後は高崎まで新幹線を利用して移動し、高崎駅にある釜飯で有名な”おぎのや”が運営する”群馬の台所”で、峠の釜めしや下仁田こんにゃく、さらには群馬の日本酒に舌鼓を打ち、そこから再度18きっぷを利用して夕方に渋谷まで戻ってくるとても充実した旅となりました。
このように部分的に新幹線を利用するもの効率的な18きっぷの楽しみ方だと思います。各地の名産を味わう事が好きな私としてはとても印象深い旅となりました。
ぜひ18きっぷをうまく使い、色々な旅のスタイルを探してみてはいかがでしょうか?