旅に出たくなる雑学

北の玄関口「上野駅」を彩った寝台列車

かつて上野駅は東京の北の玄関口として重要な役割を担っていました。中でも寝台列車は特別な存在でした。日が暮れてから各地に向かう姿、そして朝早くに到着する姿、ともに憧れの存在でした。

特に行き止まり式のホームに出入りする姿は旅情に溢れていました。

今回は1991年に上野駅を発着していた寝台列車を当時撮影した資料と画像と共にご紹介していきます。

1. 寝台特急北陸

上野と金沢を上越線経由で結んでいました。2010年廃止。

2. 寝台特急出羽

上野と秋田を上越本線経由で結んでいました。1993年廃止。

3.寝台特急鳥海

上野と青森を羽越本線経由で結んでいました。寝台特急の前は昼行特急でした。1997年廃止。

4. 寝台特急あけぼの

上野と青森を奥羽本線経由で結んでいました。この写真は2013年のもので、この当時は上越線経由に変更されていました。2014年廃止。

5. 寝台特急北斗星

上野と札幌を結んでいました。青函トンネル開通に合わせて登場。2015年廃止。これが最後のブルートレインとなりました。

6.寝台特急ゆうづる

上野と青森を常磐線経由で結んでいました。写真は583系寝台電車ですがブルートレインもありました。1994年廃止。

7.寝台特急はくつる

上野と青森を東北本線経由で結んでいました。1994年からはブルートレインに置き換えられ2002年廃止。

寝台列車の復活を願う

この他にも寝台急行もあり、東北、北陸方面と首都圏を移動する列車には様々な選択肢がありました。

地域の特徴が込められた様々な名称の列車と共に個性溢れるヘッドマークを追いかけるのがとても楽しかった記憶があります。列車を知ることで日本地理に強くなりました。

今となっては定期運行の寝台列車はサンライズ 号のみとなってしまい寂しい限りです。欧州では環境保護や利便性の面から寝台列車が見直され復活する流れになっています。

鉄道ファンとして日本もそうなっていくことを願うばかりです。

関連記事

  1. 地域の食文化を知る|八丁味噌について
  2. 大阪と北陸・東北を結んでいた懐かしの485系特急『雷鳥』と『白鳥…
  3. 福男選びで有名な十日戎の開門神事とは?|西宮神社
  4. 神話を辿る旅|美保神社
  5. 民話の故郷を訪ねて|岩手県遠野
  6. 歴史を歩く#4|280種類も確認されている薬草の宝庫。伊吹山の歴…
  7. 歴史を歩く|平泉の義経と芭蕉 〜 兵どもが夢の跡
  8. 歴史を歩く#1| 江戸を席巻した下り酒。灘五郷の日本酒

おすすめ記事

歴史を歩く#3 |昔は川だった!?東京都に多く存在する暗渠を巡る旅

全国各地には下水道の水路になったり、埋め立てられたりしてなくなった河川があります。特に東京都はその…

北の玄関口「上野駅」を彩った寝台列車

かつて上野駅は東京の北の玄関口として重要な役割を担っていました。中でも寝台列車は特別な存在でした。…

JR切符の基礎知識① 運賃と料金について

JRの切符には色々なルールがあります。これらを知っておくとお得に旅ができることも少なくありません。…

懐かしさと新しさがバランスよく共存する尾道の魅力

YouTubeチャンネルで配信した「旅の楽しさ」でご紹介した尾道旅の詳細をこちらでご紹介します。…

福男選びで有名な十日戎の開門神事とは?|西宮神社

関西地区では1月10日は「十日戎(とおかえびす)」として知られています。十日戎とは「七福神…

日々の平穏を願う風習|キジ車

日本を見渡すとそれぞれに地域独特のユニークな風習が伝わっています。今回はその中からキジ車と呼ばれる…

昭和の鉄道旅を辿る|碓氷峠と峠の釜飯

たった一区間のために開発されたEF63かつての信越本線には一駅の間だけ機関車の助けを借りな…

日本神話の世界|黄泉平坂 〜あの世への入り口!?〜

墓石のルーツ!? 黄泉平坂とは?島根県の東に黄泉比良坂(よもつひらさか)と呼ばれる場所が…

子供の時から鉄道好きで良かった3つのこと

小さい頃に鉄道が好きになっても歳を重ねるにつれて大半の人は興味が薄れてくると思いますが、逆に興味を…

歴史を歩く#1| 江戸を席巻した下り酒。灘五郷の日本酒

1300年頃から続く酒どころ西郷、御影郷、魚崎郷、西宮郷、今津郷の五つからなる灘五郷は清酒…

旅を快適に

  1. 烏山線の旅

旅先のからだケア

旅に出たくなる雑学

広告

PAGE TOP